自然共生社会の実現

基本的な考え⽅

環境に配慮した製品やサービスの提供、自然保護活動の支援、地域社会との協働などを通じて、自然環境との共存を目指しています。自社のビジネスが自然環境へ与える影響を最小限に抑えるように努め、自然と調和した事業を行うことで、自然共生社会の実現に貢献していきます。

環境保全活動

2022年12⽉に開催された⽣物多様性条約第15回締約国会議(COP15)において、「昆明・モントリオール2030年⽬標」が採択されました。この⽬標は、2030年までに⽣物多様性の損失を防ぎ、プラスに転じる「ネイチャーポジティブ」の達成を⽬指すものです。当社は、これまで取り組んできた環境保全活動を継続し、2030年までにネイチャーポジティブを達成するため、⽬標及び計画の具体化を⾏っていきます。

地図

環境保全活動事例

カタクリ保全活動(⽇本)

平⼯場、⼩名浜⼯場、いわき開発センターが連携し、平⼯場敷地内に⾃⽣し絶滅が危惧される植物であるカタクリの保護活動に取り組んでいます。2017年に保全活動を開始し、ササやシダ植物を刈り取り⽇当たり改善を⾏うことで、徐々に株が⼤きくなり株数も増えてきました。古くから⽇本の植物として⾥⼭に⾃⽣し、地元の⽅からも愛されるカタクリを、これからも⼤切に⾒守り続けます。

カタクリ保全活動(⽇本)

ミツバチの牧草地を造成(ドイツ)

ドルトムント工場では、⼯場周辺の⽣物多様性の維持・向上を目的に、約300平⽅メートルの⾯積にミツバチなどの昆⾍に優しい牧草地を作りました。工場は自然豊かな場所にあるため、ノウサギやウサギ、キジ、ヤマウズラ、キツツキ、チョウゲンボウ、ネズミノスリ、様々な蝶、リス、イタチ、モグラ、キツネなど、多種多様な⽣物が⽣息しています。空港の近くにもかかわらず、近隣の森の中や畑では、⿅も⾒つけることができます。

ミツバチの牧草地を造成(ドイツ)

中国における絶滅危惧種のイチョウを定期的に植樹(中国)

大連工場では、会社の敷地内へ定期的に植樹を行っており、イチョウ、マツ、アカシア、桜の⽊など計11種類、1,019本になりました。その中には、世界自然保護連盟のレッドリストとして登録されているイチョウが含まれおり、毎年実施している会社周辺の清掃活動も実施することで、植物の成長にとって良い環境の維持を図っています。今後も⼤連⼯場の既存植物を⼤切に守り、構内でより多くの樹⽊が枝を茂らせ、花を咲かせるようにしていきます。

中国における絶滅危惧種のイチョウを定期的に植樹(中国)

新⼯場で植樹活動を継続(中国)

丹東⼯場は、2019年10⽉に新⼯場に移転しました。翌年の2020年から、さまざまなイベントの開催を記念して、⼯場の敷地において植樹活動を始めています。継続的な植樹活動を通じて、⼯場の緑化を推進するとともに、⽣物多様性活動も推進していきます。

新⼯場で植樹活動を継続(中国)

グリーンエリアの設置(メキシコ)

メキシコ⼯場では、グリーンエリアを設置し、全ての社員に対して⽣物多様性への意識を向上するための取り組みを⾏っています。

グリーンエリアの設置(メキシコ)

有機廃棄物の活⽤(メキシコ)

メキシコ⼯場では、⾷堂からの⽣ごみを堆肥化し、地域の農地で肥料として活⽤しています。数ヶ月間で約15tの堆肥化を達成し、トウモロコシやソルガム(モロコシ)などの作物に使われています。

有機廃棄物の活⽤(メキシコ)

⼯場周辺の清掃活動(⽇本)

⾓⽥⼯場では、2022年6⽉に最寄り駅周辺を清掃しました。123名が参加し、⽇ごろ利⽤している⼯場周辺の道路や駅などを中⼼に地域へ感謝の気持ちを込めて作業を実施しました。参加者からも、良い汗をかきながら沢山のゴミを回収することができたなどのコメントが寄せられており、今後も本活動を継続していきます。

100名を越える参加者

100名を越える参加者

ビーチクリーン&ペットボトル再⽣活動(⽇本)

いわき開発センターでは、2022年5⽉に海岸清掃を実施しました。約50名が参加し、燃えるゴミ33袋、燃えないゴミ13袋、ペットボトル5袋を回収しました。回収したペットボトルは、イベントを共催した繊維メーカーに送付し、資源(⽷)へと⽣まれ変わります。参加者からは、イベントを通して近年問題になっている海洋プラスチックの低減に貢献できてよかったなどの意⾒が寄せられました。

ビーチクリーン&ペットボトル再⽣活動(⽇本)