当社は、次世代エネルギー源として注目を集める燃料電池システムに組み込まれる「マイクロポンプ」と「マイクロバルブ」を開発中です。なお、本製品は、5月24日より3日間、東京都港区・新高輪プリンスホテル「飛天・さくら・うずしお」で開催する「ALPS SHOW 2006」に出展いたします。
水素と酸素から電気を取り出す燃料電池は、次世代エネルギー源として各方面で研究開発が行われています。また、化石燃料やその他の燃料に比べ、二酸化炭素の排出量が格段に少なく、環境保全の側面からも、新しいエネルギー市場として注目を集めています。
燃料電池の用途は、大きく三つのタイプがあります。ひとつは、燃料電池車向け、二つ目は、発電する給湯器など家庭用コージェネレーション向け、そして三つ目は、ノートPCや携帯電話など携帯機器用向けです。これらの機器は、更に多機能化・高機能化が進み、電力の消費がますます大きくなる傾向にあります。こうした中、より長く使用可能な電源の確保は、携帯機器の大きな課題のひとつでもあります。
当社は、燃料電池システムの中で、燃料となるメタノールなど液体をシステム内に送り出す、または制御する補機としてのポンプやバルブの開発を通して、新しいエネルギー市場への取り組みを開始しています。
本製品は、メカトロニクス製品の開発で長年培った構造解析シミュレーションなど機構設計技術や制御技術による最適設計化、および精密加工技術によって小形化 ( マイクロポンプ:直径6.0mm x 長さ24.0mm、マイクロバルブ:直径3.5mm x 長さ10.3mm ( ノズル部を除く ) )を実現しました。また流体・構造・磁場解析シミュレーションを取り入れ、小形ながら高い機能性を確保しています。これにより、携帯機器用燃料電池システムの必須条件のひとつである小形化に貢献します。
本マイクロポンプは、ダイヤフラム※1 の動作、及び液体の逆流防止のための弁の形状、材料、配置などの最適化設計により、小さな筐体の中で効率良く、より多くの流量の制御を実現しています。また、低電圧の電磁駆動方式を採用しているため、制御が容易であり、燃料電池システムの設計に貢献します。マイクロバルブも同様に、最適化設計などにより、小形ながらも確実な流路の遮断を行う構造を実現し、高い信頼性を確保しています。
※1 ダイヤフラム…ポンプの中の薄い隔膜で、圧力の検知や流体の圧力差を駆動力に変える機構。

