出典元:日経テクノロジーonline special

日経BP社が運営する技術者向け情報サイト「日経テクノロジーオンライン」に2017年5月に掲載したコンテンツを許可を得て転載しています。
この「Special座談会」はテクノロジーオンラインに掲載中です。

※所属・肩書は掲載当時のものです。

あらゆる分野で進展し始めているIoT(モノのインターネット)の活用。しかし、実際にIoTが何に使えるかはユーザーの個別業務による部分が大きく、一般的な事例がどこでもそのまま適用できるわけではありません。では、いかにして具体的な活用の切り口を見つけていくべきでしょうか。

ヒントは、IoTを「気軽」に始めること。

IoT活用情報が集約される「IoTエコシステムラボ」を立ち上げたユニアデックスIoTビジネス開発室長の山平哲也氏と、各種センサと通信モジュールを一体化した開発キット「IoT Smart Module」を提供するアルプス電気の民生・新市場業務部1G グループマネージャーの稲垣一哉が対談しました。

二人の熱いディスカッションより、思いついたアイデアをすべて試しながら、あらゆる立場の人間が議論を深めていくことの重要性が見えてきた。(以下、敬称略)

従来のビジネスとは全く違う進め方が求められている、IoT事業

山平氏
IoTの事業に携わらせていただいてつくづく感じるのは、「従来のビジネスとは全く違う、事業の進め方が求められている」という点です。一般的なシステムインテグレーションでは、お客様側で実現されたいことや、解決されたいことが最初から明確に存在します。当社を含む日本ユニシスグループではそのポイントを具体的な要件として定義し、システムとして作り上げていくことでお客様のビジネスを支えてまいりました。
しかしIoTの場合は、最初のきっかけとなるべき実現されたいことや解決されたいことが、ご担当者の方でさえも正確に把握されていない場合が多いのです。
そのままではどこから始めるべきなのかも分からなくなってしまいます。「IoTで何を実現されたいのか、一から、顧客と一緒に考えていく必要があるのではないか」その思いから2016年8月に立ち上げたのが「IoTエコシステムラボ」です。IoT活用のタネをご覧いただき、お客様とともにアイデアを深めていくことを目的としています。

お客様とアイデアを深める目的で立ち上げたユニアデックスの「IoTエコシステムラボ」(写真提供:ユニアデックス)
お客様とアイデアを深める目的で立ち上げたユニアデックスの「IoTエコシステムラボ」
(写真提供:ユニアデックス)

稲垣
従来のビジネスとは違うという点は、私も同感です。当社はIoTがM2M(Machine to Machine、機械間の通信)と言われていた1990年代末から、PHSの通信デバイスの開発などでこの分野に携わり、実際に見守りシステムなどの製品化も行ってきました。当時のM2Mは一般的な製品同様、展示会でご来場者の方へ試作機を披露し、そこでいただいたお取引のご依頼やご意見をもとに具体的な製品化と商談に結び付ける、というフローになっていました。
ところが、IoTの世界では、アプリケーションがそれぞれ異なるところに頭を悩ませました。アプリケーションごとに一つ一つ製品化していくと、メーカーはパンクしかねません。従来と違う仕組みを用意しなければならないことを実感しています。

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