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手応えと切れある押し心地、操作音の静音化を両立

車載用タクトスイッチ®「SKTRシリーズ」を開発・量産開始

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2019年04月17日

「車載用タクトスイッチ®「SKTRシリーズ」を開発・量産開始」写真

「車載用タクトスイッチ®「SKTRシリーズ」を開発・量産開始」拡大写真

 アルプスアルパイン株式会社(TOKYO:6770、社長:栗山 年弘、本社:東京(以下、アルプスアルパイン)は、車載向けに適した小型ミドルストロークタイプのタクトスイッチ®「SKTRシリーズ」を開発し、本年6月より量産を開始します。


 これまで自動車メーカー各社は、車種やグレードなどそれぞれのブランドを意識したクルマの開発に取り組んでおり、近年その傾向はさらに強まりつつあります。特に、各種入力装置においては車室内の質感を向上させるとともに、メーカー毎に操作フィーリングを統一させたり、車種ブランドにあわせた操作感を演出するなど、快適さと個性を両立させた操作デバイスへのニーズが高まっています。また、自動運転などを想定しタッチ式や音声検知などによる入力スタイルが広がるなかにおいても、直感的かつ操作されたことを確実にフードバックすることが可能な、従来のメカ式スイッチの需要は今後も継続するものと思われます。


 この様ななかにおいて、アルプスアルパインではこれまでもタクトスイッチ®をはじめとする各種車載向け入力デバイスにおいて、多彩な操作フィーリングと豊富な製品バラエティを有することで、多くの自動車メーカーから高い評価を得てきました。


 この度、アルプスアルパインが新しく開発したタクトスイッチ®「SKTRシリーズ」は、従来品のステム(スイッチ操作部)のラバーとメタル接点の構造を見直したことで、手応えと切れのある押し心地と操作音の静音化を両立した小型ミドルストロークタイプのスイッチです。また本製品は、従来より車載向けタクトスイッチ®として好評を得ているプリストローク領域を設けたことで、製品搭載時のラトルノイズ発生を防止することが可能。ステアリング周辺やセンターコンソールなどにおいて、確実な操作と快適性が求められる入力デバイスとして最適な製品となっています。


<車種ブランドにあわせて多様な操作フィーリングを選択可能>

車載用タクトスイッチ®「SKTRシリーズ」を開発・量産開始

 尚、本「SKTRシリーズ」は、既存の「SKPMシリーズ」および「SKPSシリーズ」と取り付けコンパチタイプであるため、既存製品をご採用いただいているお客様においては基板設計を変更することなく、車種ブランドにあわせた最適な操作フィーリングを選択することが可能となります。


 また、今回の「SKTRシリーズ」のほかにも、2017年に開発・量産した車載用タクトスイッチ®「SKTQシリーズ」に作動力3Nタイプ(従来品は5N)を新たに追加。本年6月より量産を開始するなど、アルプスアルパインは車室内における多種多様な操作感触の実現を通して、今後も自動車のより快適なユーザーエクスペリエンスに貢献していきます。


※ラトルノイズ:製品に対して振動が加わった際に部材同士が接触し発生する異音

【主な特長】

手応えと切れのある押し心地、操作音の静音化を両立

  1. ラバーとメタル接点の構造見直しにより従来にない操作フィーリングを実現
  2. プリストローク設計採用によりラトルノイズ防止に貢献
  3. 基板設計を変更することなく、従来品「SKPMシリーズ」「SKPSシリーズ」からの置き換えが可能

【主な用途】

ステアリングスイッチ

センターコンソールパネル(HVAC 等)

カーオーディオ、ナビゲーション 等


【販売計画】

量産開始 2019年6月
サンプル価格 60円
月産 200万個(2019年12月)
開発 技術本部 古川開発センター(宮城県大崎市)
生産 生産本部 角田工場(宮城県角田市)

 

【主な仕様】

製品名 SKTRシリーズ
外形サイズ(W×D×H) 6.1mm×6.1mm×4.1mm(ステム部含む)
作動力 3.8N
移動量 0.72mm
動作寿命 200,000回
最大定格 16V DC 50mA