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両社のログ管理へ適用を開始

ブロックチェーン技術を活用した「改ざんリスク対策」ログ・データ保管基礎技術をフリービット株式会社と共同開発

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2019年07月23日

 アルプスアルパイン株式会社(TOKYO 6770、代表取締役 社長:栗山 年弘、本社:東京、以下「アルプスアルパイン」)は、Trusted Internet構想の元に取り組んできたブロックチェーン関連技術を活用し、フリービット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田中 伸明、以下「フリービット」)と、ブロックチェーンと紐づけられた改ざんリスクに対応するログ保管の技術「The Log」を共同開発したことお知らせいたします。


 両社は「The Log」を活用し、より安心・安全なサービスの提供を目的とした自社内のシステム・サービスのログ情報、外部クラウドのログ情報等の保管を開始しました。
 「The Log」は、書き込みにかかる時間・コスト・情報機密性の問題でパブリックブロックチェーンに全て保管をすることが難しいログ情報(システムのログ情報、システムアクセスの証跡ログ情報、個人情報を含むログ情報等)を分散型のファイルシステムへ格納し、そのデータの参照に必要なキー情報のみをブロックチェーンに連携することで、最小限のコストで高いセキュリティを担保することが可能なオフチェーン向けのログ保管プラットフォームです。データの暗号化やブロックチェーンへの書き込みに必要な鍵の管理は、FIPS 140-2 Level 3に準拠したHSM(ハードウェアセキュリティモジュール)により厳密な管理を実現しています。

 アルプスアルパインでは、今回両社で共同開発を行った「The Log」のシステムを自社のサービスシステムログの保管へ活用を開始し、高いセキュリティレベルでのデータ保管の手法として、自動車業界での活用に期待しております。
 走行履歴や事故履歴など本システムを用いてデータ管理する事で、ブロックチェーン技術の改ざんが不可能な特性を活用し、より透明性ある中古車査定や、コネクテッドカーの拡大により増加する各種車両情報をセキュアかつ、改ざん出来ない形で保管するなど、自動車業界を支えるITインフラ技術としての活用を検討してまいります。
 アルプスアルパインはこれからもフリービットと共に、車載情報機器の開発・製造の知見とITソフトウェア・インフラ技術を融合し、サービス開発・運営力を強化し、今後の自動車業界の発展へ貢献してまいります。