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物流資材の損耗低減と管理の効率化に貢献する

物流資材管理用「物流トラッカー」、日本国内で初採用

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2020年03月12日

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物流資材管理用「物流トラッカー」、日本国内で初採用 拡大写真

 アルプスアルパイン株式会社(TOKYO 6770、代表取締役社長 CEO:栗山 年弘、本社:東京、以下「アルプスアルパイン」)が開発・製造している物流資材管理用「物流トラッカー」が日本国内向けとしては初めてAGC株式会社(TOKYO 5201、代表取締役 兼 社長執行役員 島村 琢哉、本社:東京、以下「AGC」)に採用され、本年3月より本格運用が開始されました。


 アルプスアルパインでは、これまで長年培ってきたセンシング技術や無線通信技術、パッケージング技術を応用したIoT関連製品の開発に取り組んできました。なかでも、さまざまなシーンにおける位置情報検知においては、Bluetooth®やSub-GHz帯を利用した位置測位技術による安全・見守りモジュールや測距技術を応用した施錠・開錠システムなどを、異業種を含む多くの企業や自治体と連携し開発してきました。なかでも、昨年より量産を開始した物流資材管理用「物流トラッカー」は、Sigfox社のグローバルLPWAネットワークと組み合わせたことで、10年以上稼働可能かつ屋内外シームレスな位置情報の管理を実現。輸送効率化や資材紛失の低減、新規資材購入費用の抑制などが認められ、欧州大手物流会社をはじめとする多くの海外企業にご採用いただき、既に約25万台以上の市場実績をあげている製品です。


 この度、本製品が幅広い素材・生産技術に基づく独自の素材・ソリューションをグローバルへ提供しているAGCへ日本国内向けとして初めて採用され、本年3月より本格的な運用が開始されました。現在同社では、ガラスなどの製品搬送時における専用パレットの所在把握による、効率的な物流システムの構築を進めており、当社の「物流トラッカー」を搭載することでパレット管理の効率化を進めるとともに、今後は対象製品の拡充と海外展開を検討されています。


 アルプスアルパインが提供する「物流トラッカー」は、通信技術にLPWA(Low Power Wide Area)のうち低価格・小電力駆動・長距離伝送を実現したSigfoxを採用しています。位置情報の測定には歩行者ナビゲーションアプリの普及により一般化した特定位置にあるWiFiアクセスポイントを位置ビーコンとして利用するとともに、物流資材が特定の動きをした際や一定の時間経過(1日単位など)ごとに計測を行うことで不要な通信を削減。これにより物流資材そのものの耐用年数に匹敵する10年以上の無充電連続稼働を実現しました。また、物流現場で必須要件となる耐衝撃性を確保し屋内外で利用可能なIEC規格IP67パッケージに収めたことで実用性に優れたトラッキングモジュールとなっています。


 アルプスアルパインでは、今後も本製品の提供を通して、物流資材の損耗低減や効率的な配送による運送エネルギー削減へつなげていくことで、森林資源や石油等の化石燃料の消費削減へ貢献してまいります。


AGCについて

 AGC(登記社名;AGC株式会社)は、30以上の国や地域でグローバルに事業を展開するAGCグループの中核企業です。AGCグループは、建築・自動車・ディスプレイ用ガラス、電子部材、化学品、セラミックス、その他の高機能材料を世界のお客様に提供するソリューション・プロバイダーです。グループ全体の年間売上高は約1.5兆円、従業員数約5.5万人、100年以上にわたる技術革新を通じて、先端製品を提供してきました。AGCグループに関する情報は、AGCウェッブサイトwww.agc.com をご覧下さい。