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リアルで多彩な感触フィードバックが認められ、ゲーム・VR機器を中心に採用

ハプティック® リアクタ Hybrid Tough Typeが累計出荷数2億個を突破

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2020年09月23日

 アルプスアルパイン株式会社(TOKYO:6770、社長:栗山 年弘、本社:東京(以下、アルプスアルパイン)では、多彩な感触を振動でリアルに再現する感触フィードバックデバイス「 Hybrid Tough Type」が20年8月に累計出荷数2億個を達成しました。


ハプティック(R) リアクタ Hybrid Tough Typeが累計出荷数2億個を突破

 ゲーム市場においては、手軽に遊べるモバイルゲームがシェアを拡大する一方で、据え置きゲームも堅調に推移。プレイ映像の高画質化に伴いゲーム世界への没入感がこれまで以上に重要な要素となり、コントローラーから伝わる感触フィードバックにも多彩な振動表現が求められています。また、AR/VR市場では、ゲームプレイ、ビデオ鑑賞のほかに製造業や公共事業、医療現場などにおける設備メンテナンスや研修などへの活用が増加傾向にあり、そのコントロールデバイスには、より現実を模した再現性の高い感触フィードバックが要求されています。


ハプティック(R) リアクタ Hybrid Tough Typeが累計出荷数2億個を突破 写真

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 当社の「ハプティック® リアクタ Hybrid Tough Type」は、独自構造のコイルに電気を流してデバイス内部で振動を生成する電磁式振動アクチュエータです。その振動パターンにより、さまざまな触感を生み出します。LRA(リニアバイブレータ)やERM(偏心モータ)といった他方式では、振動方向が1軸で単純振動のみであるのに対し、本製品は2軸の振動自由度を持つため、複雑な振動波形でも感触としてリアルに再現できます(図1)。また、320Hz/160Hzと共振点が2つあるため周波数領域はLRAの2~3倍広く、多彩な感触表現が可能です(図2)。さらに、振動応答速度は一般的なERMの10ms以上に対して1ms以下と非常に速いため、遅延無くキレ良いフィードバックを実現します。その他、10×22.6×9mmの小型サイズや昇圧回路を不要とする電圧設定など実装性にも優れ、セットの設計自由度向上に貢献します。


 これらの特徴がゲーム・VR市場のニーズとマッチして、2014年の販売開始以来、多くのお客様にご採用いただき、本年8月に累計出荷台数が2億台を突破しました。今後も、アルプスアルパインが長年培ってきたHMI技術の知見を生かして感触づくりに細部までこだわり、更なる機能向上と販路拡大、及び製品バラエティの拡充を継続して、お客様のご要望や市場・用途に応じた最適な振動感触をご提供してまいります。


ハプティック®に関する詳細は当社ホームページをご覧ください。

https://tech.alpsalpine.com/j/info/technology/tec_haptic/

<図1>

ハプティック(R) リアクタ Hybrid Tough Typeが累計出荷数2億個を突破

<図2>

ハプティック(R) リアクタ Hybrid Tough Typeが累計出荷数2億個を突破



※ハプティックは、アルプスアルパインの登録商標です。