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気圧・水圧を1つのセンサで計測
社内設計ノウハウを生かした専用ASICにより低消費電流を実現
デジタル防水気圧センサ「HSPPAD143A」の量産を開始
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2019年08月05日
アルプスアルパイン株式会社(TOKYO:6770、社長:栗山 年弘、本社:東京(以下、アルプスアルパイン)は、ウェアラブルデバイスやガスメータへ幅広く応用できる、デジタル防水気圧センサ「HSPPAD143A」の量産を始めました。
IT専門調査会社IDC Japanが発行する最新の「Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker」によると、ウェアラブルデバイス市場は2019年から22年にかけて、年間平均10%以上の成長率が見込まれており、22年には出荷台数がおよそ2億台まで増加すると予測されています。
昨今では、スマートウォッチを中心にウェアラブルデバイスの多機能・高機能化が進み、ナビゲーションや健康管理、各種スポーツデータの記録など、さまざまなソフトウェアやアプリケーションが登場しています。これに伴い同デバイスは、通勤・通学などの日常生活に限らず、登山やダイビングといったアクティビティでの利用シーンも拡大し、「高度や水深など外部環境の情報把握」といったニーズが高まっています。
この度、新たに開発した「HSPPAD143A」は、圧力の計測範囲を従来品の300~1100hPaから300~2100hPaに拡大するとともに、防水構造としました。これにより、標高9000mの低圧環境から水深10mの高圧環境まで、空気・水の媒体を問わず1つのセンサで計測可能となりました。また本製品には、当社がこれまで社内で蓄積してきたIC設計のノウハウを生かした、フルカスタムの専用ASICを搭載。これにより1.8μA(Low Power Mode時)の低消費電流を実現し、セットの長時間稼働に貢献します。
その他、FIFO※メモリの搭載や、既製のOリングとの組み合わせによるセット設計の簡略化など、お客様が扱いやすいよう設計を施すことで、ウェアラブル製品のほか、ガスメータのガス圧計測など用途を限定せず、さまざまな目的でご使用いただける製品となっています。
※センサが測定した気圧データをデバイス内部で一時的に記憶し、記憶した順に読み出す機能(First In First Outの略)
【主な特長】
気圧・水圧を1つのセンサで計測、専用ASICによる低消費電流を実現
- 標高9000mから水深10mの広い計測範囲
- 1.8μA(Low Power時)の低消費電流タイプ
- Oリングとの組み合わせにより、簡単な機構設計で優れた防水性能を実現
- 17bitデジタルデータ出力(2Pa/LSB)の高分解能
- FIFOメモリ搭載
- 表面実装タイプ
【主な用途】
ウェアラブルデバイス
ガスメータ
【販売計画】
量産開始 | 2019年7月 |
サンプル価格 | 550円(税抜き) |
月産 | 10万個(2019年8月予定) |
開発 | 技術部門 長岡工場(新潟県長岡市) |
生産 | 生産部門 長岡工場(新潟県長岡市) |
【主な仕様】
製品名 | HSPPAD143A |
外形サイズ(W×D×H) | 3.1 x 3.1 x 2.6mm |
消費電流 | 1.8μA(Low power mode時) |
ノイズ | 2.6Pa(0.22m)(High resolution mode時) |
圧力範囲 | 300~2100hPa |
分解能 | 2Pa/LSB |
計測精度 | +/- 2hPa(<1100hPa) |