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小型・静音なミドルストロークタイプ
車載用タクトスイッチ®「SKSUシリーズ」のバラエティを拡充
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2020年02月27日
アルプスアルパイン株式会社(TOKYO 6770、代表取締役社長 CEO:栗山 年弘、本社:東京、以下「アルプスアルパイン」)は、車載向けに適した小型ミドルストロークタイプのタクトスイッチ®「SKSUシリーズ」へ作動力5N、移動量1.04mmの新たなタイプを追加、本年4月より量産を開始します。
自動車市場における入力系スイッチは、安全面を考慮して視線を外さず操作できるよう、ステアリング回りへの集約化が進んでいます。昨今実用化が進む自動運転レベル2~3においては、状況に応じて人の操作による運転とシステムによる自動運転の切り替えが必要となります。この切り替えにもスイッチが使われており、緊急時には即座の対応ができるよう、自動運転に関わる操作も手元への集約化が加速しています。
また、自動車メーカー各社では、ブランドイメージ確立に向けたHMI(Human Machine Interface)のカスタムフィーリング要求が高まり、車載用スイッチはよりユニークかつ多様なバラエティを取り揃える必要が出てきました。
アルプスアルパインでは、これらの市場・顧客ニーズに対応すべく、小型・静音の特徴を持つ「SKSUシリーズ」へ、ミドルストロークタイプ製品のなかでは比較的長い1.04mmの移動量、かつ比較的重作動である5Nの作動力を持つ「SKSUBBE010」を新たに開発しました。これにより操作の実感性を高めて誤操作防止に貢献するとともに、重厚で高級感のあるフィーリングを実現します。更にこれまでも車載用タクトスイッチ®として好評を得ているプリストローク領域を設けているため、製品搭載時のラトルノイズ※発生の防止に貢献します。
なお、本「SKSUシリーズ」は、既存の「SKTQシリーズ」と取り付けコンパチタイプであるため、既存製品をご採用いただいているお客様においては基板設計を変更することなく、車種ブランドにあわせた最適な操作フィーリングを選択することが可能となります。
アルプスアルパインはこれまで、主な車載用タクトスイッチ®として約30種類の製品を開発・製造してきました。今後も多彩なフィーリングバラエティの拡充を通して、市場・顧客ニーズへ対応するとともに、より快適なユーザーエクスペリエンスに貢献していきます。
※ラトルノイズ:製品に対して振動が加わった際に部材同士が接触し発生する異音
<車種ブランドにあわせて多様な操作フィーリングを選択可能>
【主な特長】
重作動力の小型・静音ミドルストロークタイプ
- 小型でありながら押し応えのある5Nの重作動/1.04mmのミドルストローク
- プリストローク設計採用によりラトルノイズ防止に貢献
- 基板設計を変更することなく、従来品「SKTQシリーズ」からの置き換えが可能
- IP67相当の防塵・防水性能
【主な用途】
ステアリング、センターコンソールパネル等の車載ユニット
カーオーディオ、ナビゲーション 等
その他、静音性が求められるプレミアムHMI
【販売計画】
量産開始 | 2020年4月 |
月産 | 200万個(2020年4月予定) |
開発 | 技術本部 古川開発センター(宮城県大崎市) |
生産 | 生産本部 角田工場 (宮城県角田市) |
【主な仕様】
製品名 | SKSUBBE010 | SKSUBCE010(参考) | SKSUAAE010(参考) |
外形サイズ(W×D×H) | 5.3×5.4×4.34mm | 5.3×5.4×4.34mm | 5.3×5.4×3.85mm |
作動力 | 5N | 3N | 3.5N |
移動量 | 1.04mm | 0.9mm | 0.7mm |
動作寿命 | 250,000回 | ||
最大定格 | 16V DC 50mA |